川崎発信、タロットライフ。

「恋人たち」は「6」番、7枚目のタロットです。

ここに来て、初めて複数の人物が登場します。

「恋人たち」は非常にキリスト教的なタロットです。

エデンの園のアダムとエヴァ（イブ）を描いていますから。

念のため、旧約聖書です。

ただし絵では、蛇は描かれていますが、まだエヴァは誘惑される前です。

今、蛇（ルシファー）が、誘惑しようとする瞬間の絵ですね。

だから、まだ彼ら二人は純粋無垢です。

■恋人たちの教え■

１．離れても魂は同じ

タロット「恋人たち」は、前述の通り、旧約聖書のエデンの園のアダムとエヴァを描いています。祝福しているのは大天使ミカエルですね。

絵を観察すればわかります。

二人は距離を置いています。

アダムは生命の樹（セフィロトの樹）側に、エヴァは実を食することを主から禁止されている智恵の樹側です。

でも二人は主から祝福されたつがい（夫婦）です。

離れていても、嫉妬も不安も心配もありません。

なぜか？

純粋に互いを信頼しているからです。

タロット占いでは「遠距離恋愛」の悩み事が多いです。

その理由は明確。

距離が離れている＝すぐに逢えない＝連絡もタイミングが合わない

よって、

「不安」「心配」「焦り」「嫉妬」が沸き起こります。

遠距離恋愛の鉄則は、決して相手に振り回されないこと。自分の熱中することを一生懸命にやっていれば、別れることはありません。なぜなら、相手が、遠距離であっても魅力を感じるからです。メールや電話で、意図せずとも伝わります。それが魂を持つ人間の特徴です。

では「不安」「心配」「焦り」「嫉妬」が起こるのでしょう。

それは些細な噂、相手がリターンメールしない、電話に出ない・・・という小事な事実から推測が先立つからです。

根源は相手を本気で信頼してないからに他なりません。

疑っているのです。

この疑惑も、意図せずとも自然に相手に伝わります。

よって遠距離恋愛は別れる可能性が高くなるわけです。

よーく考えて観て下さい。

「自分を信じてくれない相手と本気でお付き合いできますか？」

100%できません。

まずは相手を信頼すること。

そこから本物の愛が生まれます。

信頼は棚から振ってくるものではありません。

互いに作り上げていくものです。

「遠距離だから」というのは、言い訳に過ぎません。

信頼を造っていこうという姿勢・行為を継続しないからです。

別れて当然ですね。

２．純粋だからこそ気をつけろ！

タロット「恋人たち」の絵は、まだ蛇（サタン＝ルシファー）がエヴァを誘惑していません。するところです。

男（アダム）のほうが慎重です。

それは原始時代からの遺伝的なものです。

油断すれば、狩りができず飢え死。

油断すれば、敵に家族が殺される。

そういう時代の本能が現代でも残っています。

エヴァは女性。

家庭に入っているため、基本的に「獣」「敵」と遭遇することはありません。安全です。

よって男（アダム）よりも隙があります。

ルシファーはその事をよーく知っています。

だからアダムでは無く、エヴァを誘惑するのです。

純粋さは赤子そのものです。

赤ちゃんが慎重になりますか？

泣きたいときに泣き、笑いたいときに笑います。

しかしリスクはあります。

「雉も鳴かずば撃たれまい」

敵がいても、純粋に自分らしく生きています。

泣く・笑う・・・敵は賢く赤子とその家族を見付け、殺すでしょう。

だから親が守るのです。

誘惑は弱い心に忍び込みます。

たとえ強き者でも、何か特別な事件があれば落ち込むでしょう。

両親が亡くなった。

倒産した。

いろいろあります。

そんな時こそ、誘惑は入り込みます。

落ち込んでいるときに優しい言葉を掛けられたら、

誰でもクラッとくるでしょう。

純粋さは非常に重要です。

しかし、そこにはリスクもあることもわかっていなければなりません。

要は純粋さと慎重さの相互バランスです。

恋人たちは多くの事を語っています。

ミカエルの示す導きは？

生命の樹はなぜアダム側？

蛇はなぜ黄色い？

遠景に見えるなだらかな赤い山は？

アダムはなぜエヴァを見ている？

逆にエヴァはなぜミカエルを見ている？

これを自問自答してみてください。