2008年12月15日

シグニフィケーターについて

シグニフィケーター(Significator)とは、質問者を表すカードのことを言います。スプレッド(展開方法)によっては、このシグニフィケーターを選び出して、リーディングするものも多く見られます。

ただ、日本ではあまり馴染みが薄いかも知れません。
大抵は「コートカード」から選ぶのが一般的です。コートカードから質問者の「性別」「年齢」「外見的な雰囲気」などからそれにマッチしたコートカードを選びます。
例えば・・
キングは成熟した男性。既婚者を示します。クイーンは成熟した女性でやはり既婚者。ナイトは若く結婚していない男性。ペイジは若い未婚の女性や子供を暗示します。

シグニフィケーターは外見的特徴で選ぶこともあるのですが、質問者の前に16枚を並べて、その時点で一番自分のイメージに合っているカードを選んでもらう方法もあります。この質問者が、自分でシグニフィケーターを選ぶことで、どのように自分を感じているかを予想することができるのでリーダーには一利あるでしょう。

その他には、占星術上の星座に合わせて、シグニフィケーターを選ぶ方法もあります。
年齢および性別に応じて、「キング」「クイーン」「ナイト」「ペイジ」を選ぶのは前述と同様ですが、各スートの属性に応じて星座にマッチさせます。
「ワンド」は火の属性ですから、火象属性の「牡羊座」「獅子座」「射手座」
「ペンタクル」は地の属性ですから、地象属性の「牡牛座」「乙女座」「山羊座」
「ソード」は風の属性ですから、風象属性の「双子座」「天秤座」「水瓶座」
「カップ」は水の属性ですから、水象属性の「蟹座」「蠍座」「魚座」
という具合です。

シグニフィケーターは「コートカード」に限定しない方法もあります。
この場合は、質問者にマッチしたカードを選ぶのではなく、質問の内容にマッチしたカードを選びます。

78枚中から(もちろん大アルカナも含めて)、質問の意図する内容に適したものを選ぶわけです。

特に「大アルカナ」の場合は、質問内容が非常に緊迫した大きな問題の時に選びます。「恋愛」なら「恋人たち」でしょうし、出世なら「皇帝」・・法的なことは「正義」でしょうか。

シグニフィケーターについては、必ずそれを選ばなければならないという規制があるわけではありません。

シグニフィケーターの選択もタロッティストの判断・裁量です。
ただ、その効果としては質問者を、タロットの中に引き込む(集中させる)意味では良いと考えられます。










 




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