2013年05月02日
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2009年07月23日
タロット「死神」「悪魔」「塔」は本当に凶札なのか?

特に大アルカナは影響力も強いカードですし、タロットを知らない方も目にする機会が多いことでしょう。
さて「死神」「悪魔」「塔」は悪しきものなのか?ですが・・
結論を言えば、「悪魔」以外は悪しきものではありません。
「死」は誰にでも避けられない必然ですし、「死」から「生」が生まれてくることを考えれば、「死神」はまさに再生の象徴です。
「塔」は天の怒りによるバベルの破壊がモチーフです。
「破壊」もこの「塔」においては避けられない天災のようなものです。
また、考え方を変えれば、固定観念や既成概念を破壊できなければ、新しいものは発見できませんよね。
「破壊」は必ずしも悪いコトではないんです。
「悪魔」だけは別格。

このカードは堕落・誘惑・傲慢・暴食・強欲・・などの七つの大罪すべてが当てはまります。
本当に悪魔なんですね。
だから「悪魔」だけは悪しきタロットカードと言えるでしょう。
2008年10月06日
「世界」は完成と統合

1番の魔術師から始まって、この21番目の「世界」で完成されるわけです。次の0番のカード「愚者」では新たな精神の旅たちを暗示します。葉で作られた輪が女性を取り囲んでいます。それぞれの手には魔法の棒を持っています。エゼキエル書とヨハネ書の4大の獣がカードの四隅に描かれています。手に持った棒・・宇宙そのものを操る力の象徴。人類の究極の望みである、自己と超自我の統合を表しています。「太陽」の意味する地上の達成・成功・幸運の次元よりもはるかに高みにあるものです。「世界」のカードは調和を表していますが、それは静的な動かない調和ではありません。動的な状態の調和です。4大獣と中央の女性は、相互の関わり合いが調和をもたらしています。
4大獣は「運命の輪」にも出てきました。獅子・牡牛・鷲・人間で、各獅子座・牡牛座・蠍座・水瓶座を表します。またそれぞれが、4大元素「火」「地」「風」「水」を示しています。でも彼らは雲に乗っており頭部しか描かれていません。天上界・神の領域を示しています。

このカードの次のステップとして、また「愚者」に戻るわけです。新たなステージへ向けてのスタートです。
正位置の意味では、まさしく「完成」「達成」「成功」「良い状態」「満足」を表します。その意味から派生して、資格を取得、昇進、栄転、入学、入社と、ゴールを暗示します。健康面でもすぐれた健康を示し、手術の成功、病気の完治、また恋愛面では結婚、入籍、良縁に恵まれる、望んでいた出産など GOOD NEWSを示しています。もちろんビジネス面でも良いことづくめです。売買の成功やマイホームの入手などを暗示します。

不完全・不可能・最後までできない・失敗・不満足・中止・中断などです。仮に成功してもかなりの犠牲が生じます。犠牲が少なくても時間的に遅すぎるとか、役に立たない結果を暗示します。恋愛面では恋愛の失望・婚約破棄・結婚につながらない・私生児を作る・入籍しない同棲生活など不完全な恋愛状態を示します。
ビジネスでも退職・失敗などBAD NEWSです。「世界」のカードは大抵は、中央に長い髪の女神がおり、つえを持っています。月桂樹のサークルに囲まれ、獅子・天馬・天使・鷲に囲まれています。それぞれ、4大元素(火・土・水・風)を示し、4大小アルカナ(剣・金貨・聖杯・棒)を示しています。
いわゆるこの4つの構成要素に囲まれた完全なる存在を表しているわけです。21番目は、十進法では10を一区切りとして、20を二区切り目、そして次のステップです。10までが肉体的な完成の準備が整い、11の「力」で完結します。そして11から20までが精神的な完成の成長の過程によって、21の「世界」で完結するわけです。
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2008年09月18日
「審判」は最終的なジャッジを下す

パワーストーンはシルバーが対応しています。月をイメージしております。大天使が天から現れ、旗をつけたラッパを吹いており、その音色は人類の地上からの限界を解き放ちます。死人は棺桶から立ち上がり、両手を伸ばして歓喜に満ちています。死からの復活はまさにヨハネの黙示録に記載されている「最後の審判」の様相です。神の赦し・報い・成就することを象徴しています。
※死神は「死」によって「ゼロ」に戻して再生する意味がありますが、「審判」は内的な統合を果たした個人が認められる(肯定される)意味を示します。心に安らぎが与えられること、意識に光明が差し込むことを暗示しています。
※現実的には「生まれ変わったような気持ち」「人生の再出発」「困難を抜けた安らいだ状態」を示すと考えましょう。

結局、神に選ばれた善き人のみが復活を許されます。「審判」のイメージは、神のような超意識からの判決をも意味するでしょう。この判決は他者から下される場合もあるでしょうし、自分自身が判決(判断を下して決める)する意味もあります。このように「審判」を見ていくと、決断の必要性を問いかけているように思えます。それは「審判」という他者からのものか、自分自身で判断して決断することかもしれません。
また無意識からの助言や呼びかけという解釈もできます。蘇った死者は赦され、喜びを表現していますから、「赦し」という意味もあるでしょう。
正位置の意味
1.復活。蘇り。目覚める。そこから派生して強い信念を持つ。また奇跡が起こる。
2.理想を貫く。信仰心による力。神の審判を受ける。真実の愛を貫く。
3.人に理解される。誠意が伝わる。誤解が解け許される。自分自身の心情としては心を入れ替える。
4.再会。仲直りする。決断する。再婚ややっと結婚ができそう。
5.帰郷。実家の家業を継ぐ。職にありつく。
逆位置の意味
1.進展しない状況。立ち直るのに非常に困難。失敗の繰り返し。信念がない状態。遅れ。消失。
2.立ち直ったと思いきやまたくじけてしまう。つまらない人生。駄目になっていく。決断できない。
3.ごまかす態度。変化がない。信用されない。
4.復縁は困難。難しい再会。不幸な結婚。難しい結婚。
5.赤字。解消されない借金。財産を失う。
「審判」のカードは、一度死んだもの(失敗・失恋・けんか)が復活して生き返る、という基本的な意味があります。やはりカードの中央にはウリエル(天使)がラッパを吹きならし、死者が棺桶の中から生き還るそのままの絵柄です。逆位置は死んだ状態から復活しないイメージです。どんなに努力しても、基本的には停止した状態を意味します。

過去の失敗は、自分の無知によるものであるこを理解しています。浄化され新たに生まれ変わることで、新しいことを始める準備ができた事にも気が付いています。「愚者」に自分の人生に対して決定的な「審判」を下すときがやってきました。彼自身の清算をするのです。
今や彼は真実の自分がわかっているので、将来に対しての必要な決断をすることができるのです。それは自分の人生のとって「大切なもの」「不要なもの」の選択ができることです。「審判」に描かれている天使は、「愚者」自身の高次な霊的自我です。自らに約束されたものを実現するように促しています。自分の真の使命・・この世に存在している根本的な理由を見つけたのです。
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2008年07月18日
「太陽」は成長と発展の象徴
大アルカナ太陽 太陽は19番目のカードです。
裸の幼子が白馬に跨り、高く旗をたなびかせています。自意識と無意識の完全なバランスを得た状態です。
幼子は後ろの壁で仕切られた庭から太陽の下へ飛び出してきたかのように見えます。とても幸福そうな、暖かなイメージのある絵柄です。
周囲に咲くひまわりは、太陽の象徴。太陽そのものを表しています。 幼子を取り囲む壁は、幼子が守られていること。障害が無く、周囲の状況が味方してくれていることを象徴しています。祝福されるべき状態、成就、達成、成功が目前に近づいています。
幼子自体、すなわち裸体は肉体の中身は、人間の精神性を表しています。自我が上手く無意識にある魂と合一する必要性を説いています。確立した自我こそが、万物創造のエネルギーに等しいもの、という意味です。
またこの「太陽」のカードには、影が見えません。普通、太陽の光の下では何らかの影ができるものです。影が無いということは、現状や介在している人物に影が刺すことがない、すなわち祝福を示しています。 「太陽」は幼子の周りに咲くひまわりのように生命力に溢れています。また幼子の自信に満ちた顔からわかるように、成功への確信を表します。それは自信であったり、自由や開放感と言った感情にもなるでしょう。太陽の光は全てを照らしています。全てが見えることは、真実や問題の核心に気がつく、ことを暗示すると言えましょう。
永遠の青春を表している太陽ですが、別名ではギリシャ神話の「ヘラクレス」という呼び名もあります。 カラーはライトオレンジで、パワーストーンはルビーを示します。獅子座に対応し、ヘブライ文字では「クォフ」と言います。
正位置の意味
1.幸運・明るさ・発展・成功や実り。成熟した状況を表します。チャンスが増えることを意味する場合もあります。
2.強いパワー。健康やたくましさ。回復な自然の治癒力を表します。
3.時間では「昼間」。場所では「南国」「南の方角」。季節では「春から夏にかけて」を示します。
4.山野の旅や自然の中での生活
5.入社や入学・開業などこれから新規に始めるイメージ
6.恋愛の成功。婚約や結婚。うれしい出産と同時に良い子供の誕生を示しています。
逆位置の意味
1.幸運を過信してしまい、物事が流れてしまう。中止や中断・停滞
2.体力を過信しすぎる。肥満・成人病・強そうだが脆い。老化
3.長く続かない幸せ。幸せに気が付いていないための不満。遊びに熱中する。不幸・不運
4.不妊・流産。妊娠グセ
5.飽きてくる恋愛・贅沢を望む結婚・婚約破棄
6.赤字・親の援助を当てにする。贅沢な生活を望む。
カモワン版などのマルセイユタロットでは、「太陽」のカードは2人の天使(非常に若々しいイメージ)の頭上にさんさんと太陽が輝き、恵みの光を2人に照らしているイメージで描かれます。 時には「白馬」に跨っている場合もありますが、この2人の天使は若い男と女を表しています。まさに青春を謳歌しているイメージです。「白馬」は若々しさと若さによるパワーを表現しています。 太陽はエネルギーが満ちており、健康で力がみなぎっていて幸福の絶頂にある、カードです。逆位置はまさしくその反対。不幸や老化、力が衰えているイメージなので、22枚中の大アルカナカードの中でもわかりやすいカードです。
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2008年07月17日
「月」は不安と心配の暗示
「月」は不安・不誠実を象徴しています。また神秘的なイメージもあり、サイキックインスピレーションの強いカードです。 また逆位置に出ると回復・誠実と良い意味に変化するのでわかりやすいカードと言えます。
「月」のカードは同じ天体を扱った「星」や「太陽」と比べると、暗く神秘的なイメージを抱きます。一匹の犬と一匹の狼が月に向かって吠えています。前面に見える「池」は「節制」や「星」に出てきた池に似ています。池からはザリガニが這い出して来て、月へと向かう道に向かっているようです。
月は太陽と重なっています。太陽の負の部分に焦点が当たっていることを象徴しています。パーソナリティに影響する個人の影、本能的な側面、見えない事柄を暗示しています。 2つの門柱は、まさに「死神」で出てきた門柱。その間に曲がりくねった道が果てしなく続いています。月明かりを頼りにその道を歩くのは、かなり不安でしょう。
ザリガニが見えますが、これは水辺の甲殻類は「月」の象徴。 (ちなみにスカラベは陸の甲殻類なので「太陽」の象徴。 )犬や狼は「死」の象徴。天空を仰いでいるので、月に向かって死者の魂を送ることを告げているような暗いイメージ。獣は本能も表し、本能が危険を察知しているような疑心暗鬼な状態を表しています。 月から出ている光の粒は神聖なるものの象徴。光の粒は下方に落ちていく様子で、獣性を示しています。また月から出ている光は全方向に上下左右のバランスが強調されています。全方向性とは、直感・感情・思考・感覚全てを意味し、無意識と意識の双方に焦点を当てることを教えています。 池は深淵なる無意識の世界。ザリガニが這い上がってくるのは、自己の内在している不安・恐怖心が湧きあがってくる象徴です。

「月」のカードは、こうした無意識や死に対する漠然とした恐れを象徴しています。意識と無意識の迎合から考えると、ファンタジー的な世界とも言えるでしょう。想像力が掻き立てられます。でも現実の世界とは異なる想像の世界では、自分の立っている位置もわからず不安になってしまいます。この不安な感情は、自分の立っている位置がわからない、見えない・・ことから起因しています。つまり、漠然とした戸惑いも暗示するでしょう。方向性や目的を見失うような混乱した状態も示しているようです。
<正位置の意味>
不安 神秘的 直観 霊感 中傷 隠れた敵 詐欺 危険 幻想
●他人もしくは自分に騙される・・誰かの嘘の犠牲、自分に嘘をつく あなたはどんなに真実を知りたくても、重要な事柄のいくつかは隠れたままでわからない。
◆恋愛では、「どちらの相手も選べない」「縁談は流れる」「優柔不断で何にも返事ができない」と読みます。
◆ビジネス・学問では、「目標が定まらない」「人の目が気になるため何もはかどらない」「中だるみ」と、達成やゴールへの執着が薄れ集中力が無くなることを意味します。
<逆位置の意味>
回復 誤解が解ける 良い変化 迷いが消える
●混乱や自分に嘘をつく状況から愛する気持ちや慈しみが自然に表に出てくる。
◆恋愛では、迷いが晴れて、今、決めなくても良いという度胸がつく。 相手のいい加減さ・嘘に気がつくことで不安から抜け出せる暗示です。
◆ビジネス・学問では、「危うく助かる」「ギリギリで良い決断ができ、良い結果に恵まれる」「今は迷いの時期なので動くよりも待つこと」と危なっかしいですがなんとかなります。
「月」のカードの一般的な絵柄では、中央の空に怪しく光る月が昇っています。そこに2匹のオオカミが吠えており、水辺にはザリガニが、尾を水に浸して身体を地上にあげて月を見上げています。 2匹のオオカミ(犬)は理性的(精神的)な面と肉体的(物質的)な面、あるいは内面と外面を暗示しています。ザリガニは「星」のカードからの流れで、「星」の光を受けて呼応するが如く、未知の力を現実の生活に取り入れようとする意思を暗示しています。
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2008年07月16日
「星」は希望の光

17番目のカードは「星」です。シルウス・運命とも呼ばれ、ライトバイオレットのカラーを指します。星座ではふたご座を示し、ヘブライ文字では「ペー」と言います。
「愚者」は穏やかな静寂の中にいます。
「星」のステージでは、この静寂さを表しています。
「星」に描かれている女性は、裸のため、嘘偽りのない魂を象徴しています。夜空に輝く星は「希望」と「インスピレーション」のシンボルです。
「愚者」は悪魔のマイナスのエネルギーを完全に克服する信仰の力とともに、祝福を受けています。自分自身の信頼と未来への希望は取り戻されました。彼は喜びに満たされています。
彼の願いは喜びを世界中の人々に分かち合うことです。
開かれた心は愛でいっぱいです。
塔での破壊的な状況の後の平和は、「愚者」にとっては、奇跡の瞬間とも言えます。
愚者は「塔」による既存の固定観念や執着を完全に破壊し、丸裸になりました。「星」の全裸の女性は、塔の壁のような守るべきものが無いことを示しています。逆に言えば、守る必要がないのです。自然と一体になり、「星」が照らす光を一身に浴びています。それは霊的な力であり、本来あるべきインスピレーションの力と言えます。自分の情感を大地と湖の両方に流しています。大地は物質・現実を、湖は精神・理想を表しているようです。自分の感覚的な面を、現実世界と精神世界にバランスよく広がらせていることがわかります。
自分が解放されたといことは、すなわち「希望」があることです。
これから、さらなるステージに上がるための準備が整っていることになります。
正位置の意味

2.夜全般をイメージします。たとえば「夜の仕事」「夜学」「夜勤」など
3.船旅・南への旅・帰郷
4.健康にすぐれる。自然療法・自然食品。病気の回復・休養。休暇。自然とのふれあい
5.よい方向を見出す。または良い方向に導かれる
6.素直さ・良い心・良い状態
7.相手を信じきった恋愛。無理のない自然な交際。反対の無いスムーズな結婚。
逆位置の意味
1.希望が遠のく・失望。計画が流れる。約束が果たされない。あてにできない。
2.過度になる。働き過ぎ。作り過ぎ。過労やストレス。真面目すぎる
3.気象異常や大きな変化。雨・寒い夜を表す
4.予定の変更や中止。困難な旅。負担を抱えた旅
5.嫉妬。素直さに欠ける恋愛。波乱が出てくる恋愛。退屈な恋愛や夫婦仲

大抵は女神の髪の毛は黄金に輝き長く垂れている感じです。まるで黄金の河の流れのようです。
つぼの水は、本来あるべき場所である湖に流されます。水は坪の中にあるよりも、自然の中に流れうほうが自然です。
星のカードはこうした自然の流れ・自然の方向性を指し示します。自然であること、無理をしないことが、すなわち豊かになることだ、と告げています。逆位置は、自然でない、人工的、無理をしているイメージです。
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2008年07月15日
「塔」は自己の執着心を破壊する

「悪魔」の束縛は強力です。
縛られているのに気が付かないのですから、また機が付いていても気が付かない振りをしているのも、悪魔の誘惑のなせる業です。では「愚者」はどのように悪魔の鎖から脱出するのでしょう。
フールズジャーニーの観点からでは、「愚者」は「塔」が表わす突然の変化によって、その束縛から解放されるのでしょう。
塔の壁は、あたかも自分を守るようですが、逆に言えば制限された空間で甘んじる叱りません。そこのは成長が無いわけです。堅い壁を破壊するような強力なエネルギーが必要です。

大きなエネルギーは壁を破壊し、多少の痛みを伴うかも知れません。
しかし、後に気がつくことで、この経験が自分の成長に必要なものであることを知ることになります。
「塔」のカードは一般には「凶札」と思われています。
確かに人間が造り上げた天に届かんばかりの塔が、神の怒りによって破壊される場面を描いています。まさに旧約聖書の「バベルの塔」を描いているようです。

成長を停止させてその場に留めようとします。誘惑に負けると、そのほうが楽に感じられ、悪魔の束縛に甘んじてしまいます。
ですから、「塔」のカードに描かれる徹底的な破壊が必要なのです
正位置の意味
1.危険・自己・災難・火災・落雷など不慮の事故や、怪我や病気、トラブル全般を指します。
2.おごりによる失敗。精神の堕落。地位を失う。転落や降格。良くない事情で家を出る。経営の失敗
3.誤解。悪い噂で失墜・信頼を失う。
4.損失・赤字・紛失・盗難
5.入院。警察問題に巻き込まれる。脅し。恐ろしい出来事全般。
6.夫婦のちょっとしたことでの破局。恋人とのトラブル。悪いうわさでつぶれる縁談。危険な人物と付き合う。
逆位置の意味
1.小さくて済んだ危険。小事故。トラブルがあっても解決の見通しがきく(でもまだ解決はしていない)
2.トラブルは去るけれど後遺症が残る。心の傷が残る。病気は治ったが完治ではない。
3.間違いの非難。犯人扱いされる。疑いの目で見られる。罠に注意
4.まだ完全に去っていない危険。油断できない未来。警戒措置が必要。
5.喧嘩は収まったが不信感が残る夫婦や恋人関係。意地を張る恋人。円満には過ごせない夫婦。

とにかくこの「塔」は困難な状況を暗示しています。この絵の中心には巨大な天にも届きそうな塔が立っており、雷や霰で塔が破壊されて中の人物が落下している様子が描かれています。
旧約聖書でも有名なバベルの塔そのものです。神に近づこうと傲慢な考えを持った人間は、高い塔を建築しますが、神の怒りを買ってしまう物語です。この結果、人類は互いに別々の言語でしゃべるようになり、意志の疎通ができなくなりました。
この「塔」は絶対的な、避けられない災難全般を指します。不慮の天災・過失によるビジネス上の失敗・人間関係の破局など、この世に考えられるすべての悪いことです。幸いに逆位置ではそれが、ほんの少しだけ解決の糸口が見えるようになりますが、まだ解決したわけではない、と言う意味です。
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2008年07月14日
「悪魔」は誘惑と堕落の鎖で貴女を束縛します。

関連するカラーはブルー。パワーストーンはブラッドストーンで、土星を表します。土星は「サターン」とも呼ばれていますので、イメージしやすいでしょう。ヘブライ文字では「サメク」と言います。
蝙蝠のような羽を持った悪魔が、ハーフキューブに座っています。悪魔の右手は上げられ、松明は逆さになっております。逆さ松明は黒魔術の象徴です。さらに悪魔の角の間には、逆五線星形が見えます。鎖に繋がれている男女がいます。でもその鎖は緩く、抜けだそうと思えば簡単に脱出できそうです。この男女は「恋人」のカードを思い出させます。
悪魔が乗っているハーフキューブは「物質」の象徴。人や物事への執着心・所有欲を表します。金銭的な価値の重視、即物的な行為とも言えます。
鎖に繋がれている状態は情動や本能、欲望に支配されていること、高尚なる精神が欠いている状態。この鎖は緩いため、人間の惰性・怠け心・慢心をも表しています。

「恋人」と同様な構図を示しているのは、「恋人」のカードの逆位置に相当しているとも考えられます。肉欲が先走り、快楽だけを追い求める非道徳的なカードと言えます。
鎖が象徴するものは、「執着心」や「固定観念」と述べました。それは1つの物事だけしか理解しない、理解しようとしない、「無知」とも言えます。また自分から進んで「無知」になる、すなわち、真実を見ようとしない「逃避」とも捉える事が出来るでしょう。欲望や本能に捉われる、自分の執着心や固定観念に捉われる、という「束縛」のキーワードがぴったりきます。
正位置の意味
1.悪い誘惑・悪事・たくらみ・犯罪。隠しごとや良くない行為、反社会的な行為を示します。
2.病気・危険な感染症。精神的な病気や麻薬・アルコール中毒
3.悪い人間に利用される。良くないグループに加わる。ヤクザ・暴走族・狂信的な宗教団体。人を呪う。
4.悪い人物への服従。サギ行為。悪質なセールス。不正や裏切り
5.運命・宿命

逆位置の意味
1.解放される。脱出。更生。自由。回避。
2.誘惑。好色。
3.病気の治療法が発見される。良い医者に巡り合える。
4.恨みや呪いの心を捨てる。白魔術
5.悪習慣を取り除く。禁煙・禁酒など生活の改善。
悪魔のカードは「束縛」を意味します。大抵はつのを生やしたヤギのような悪魔が中央に立っています。剣や炎持っている場合も多く、もともと「剣」は炎を表します。炎のイメージは魂が地獄の炎で焼かれるイメージです。
悪魔の左右には小悪魔や人間が鎖に繋がれています。大抵は男と女を表しています。鎖が太く、悪魔にがっちり握られ、逃げようにも逃げられない不自由さを表しています。観方を変えれば、ぬるま湯状態で、束縛されていることを望んでいるような感じです。
中央の悪魔が悪い人間・悪い組織・悪い事・悪い病気を意味しています。その悪い何かに鎖でつながれ身動きができない、という意味のカードです。
逆位置は、その鎖から解放され自由になると覚えてください。また正逆とも「誘惑」の意味がありますが、正位置では「犯罪的な悪事」の誘惑を表し、逆位置では性的な誘惑を意味しています。

「フールズジャーニー」の観点からすると、「悪魔」は邪悪を示すというより、自分の中にある「無知」「絶望」を示しています。
また物質世界に捕らわれること。物質世界の誘惑を表します。
我々は気が付かないうちに、制限された世界に自分が縛られていることがあります。
悪魔に縛られた男女は、尾が生え獣性を示していますが、その顔に苦痛はありません。縛られていることに気が付いていないか、または縛られている方が楽だからです。
自分の立っている位置や状況の真実がわからない・・すなわち自分に対して「無知」なのです。
無知ゆえに、それに気が付かない場合は、絶望的と言えましょう。
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2008年07月11日
「節制」は中庸を良しとする

関連するカラーはダーク・イエローで、パワーストーンはめのう(アゲート)です。
山羊座を表し、ヘブライ文字では「ヌン」と言います。
片足を水の中に浸しているのは、深淵なるものの象徴が水。女性性・柔軟さ・潜在的な事柄・散在意識・深い知恵を表しています。
杯から杯へ液体を移す状態は、調合・調和を示しています。また同時にこぼさずに移動していますから、慎重さを表します。また見方を変えれば錬金術のようなイメージもあります。化学変化を象徴しています。物事の質や形状を変えることで、解決しようとする態度を示しています。

正位置の意味
1.控えめ・穏やかでまさしく「節制」するイメージです。気持ちや感情を抑制する意味もあります。
2.悩みが薄い状態を表します。倹約・つつましやかな生活。瞑想やよい趣味も意味します。
3.野心がない状態。統制が取れた健全な暮らし。欲がない心。
4.内気。俗っぽさを好みません。片思いや恋にあこがれている状態を指します。

1.孤独・あまりに控えめ・友人や恋人ができない。世間知らず。
2.ノイローゼ・不眠症などの精神疾患の可能性。人嫌い・潔癖症・不安が強過ぎ・被害妄想
3.片思いで終わる恋。愛が相手に通じない状態。子供っぽい交際で進展しない。
4.がんこさ・プライドが高すぎる・生命力が低下・同時に精神的に未熟。
5.生まれる・生み出す。または変化の兆候。
「節制」のカードは、女神が中央に立っており、片方(大抵は左)の水ガメからもう一方の水ガメに水を映しているシーンで表されます。
天使の羽があることから女神ということがわかります。
また水は愛情を象徴します。その愛情の象徴たる水を一滴もこぼさずに移し替えているわけです。1つには安定した心がなければ水をこぼさずに移すことができません。
集中力や安定した心が、倹約なつつましい生活をはぐくむことを教えています。逆位置ではせおの精神に異常をきたすことを表しています。精神疾患といってもノイローゼから潔癖症まで様々ですが、なんらかの不安定さを象徴します。
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2008年07月09日
「死神」は停止を意味します。

13番目のカードは「死神」です。
タロットカード中、最も不吉なイメージのカードと思われている「死神」です。確かに絵柄では、甲冑を身にまとった死神が、赤い目をした白馬に跨り、人々を死に追いやっているようです。
でもこの「死神」は単純に「死」を表すわけではありません。印象は凶札でしょうが、タロットカードにはそもそも「悪いカード(凶札)」「良いカード(吉札)」というものはありません。
2本の柱の間から太陽・・2つの柱は「生」と「死」の対立原理の象徴。太陽は地平線を示しています。つまり沈む太陽を描く事で、消え果てていく生命を表現しています。
法王のような人物・・高尚な世界を求めて、現世の生命を閉じたい、現世の執着から解放されたいのか、自分の命を乞うているのか、幼子の命を乞うているのか・・どちらにしても死神には通用しないことを示しています。
絵の中の女性は、「力」に出てくる女性に似ています。首を差出し、目の前にいる全ての命を刈り取る死神の冷徹さを示しています

右図は「カモワン」版ですが、鎌を持った死神が人間の手足・首を刈り取っている姿が描かれています。地に落ちた身体の一部が、土地を肥沃にしている、種が芽を吹くように生まれい出る姿です。つまり、死神には「再生」のための「死」という意味があるようです。
「死神」は見た目は恐ろしい絵柄で、忌み嫌う方も多いでしょう。でも、全ての人間は死からは逃れられません。無常であるかも知れませんが、物事には終わりがあるのです。「死神」には容赦のない力を体験する意味があるようです。しかし「終わり」があるからこそ、新たな「始まり」が生まれます。
「死」と「再生」がこのカードの根本的意味となります。それは生まれ変わること。より優れたものへと新たに変成することを示します。
新たに生まれ変わるためには、不要なものを切り捨てる必要があります。縛られた固定観念を捨てる事で、新しいアイディアや発想が生まれるものです。このように、「死神」は自分が成長するために切り捨てなければならない不要な(邪魔な)要素を取り除く、意味があります

1.損失・失敗・急速に終わりを告げる。敗北や挫折。打つ手がない。
2.別離。離婚。死別。病状の悪化。重病。身を引くこと。絶交。死と再生。不朽。
3.財産の処分。決定的な赤字。仕事の失敗。家を出る。退職や解雇。
4.希望がない。暗い見通し。打撃を受ける。
5.退学。目的を見失う。失望。
6.悪い時。不幸。悲しみ。ツキがない。
7.いったんは退却したほうが良い。再起にかけるべき。力の変化。
逆位置の意味
1.最悪ではないが冴えない状態。ある程度の不運。すっきりしない。
2.最悪の状態を抜け出す。明るさが見えてくる。すべてを新しくやり直す。
3.自殺未遂。倒産の回避。協議離婚。傷つかずに別れる。
「死神」のカードはイメージとして「死」を連想させますが、実際は「時間が停止」することを意味します。
中央にはまさしく死神が立っており、大鎌を持っています。足元には死体や首が転がっている図柄が多いです。
ある意味、「死」は生が停止することですから、あながち間違いではありませんが、どんなに努力しても一向に前に進めない、と解釈してください。恋愛・仕事・家庭などすべての事柄において「停止」をあてはめるとわかりやすいです。逆位置は、まったくの「停止」ではなく、ほんの少し動きだしたイメージです。極端に動くのではなく、ほんの少しだけ前に進み出した感じです。<当たる!小町のタロット鑑定ご希望の方はこちら!

2008年07月08日
「吊るされた人」は忍耐と逆転の発想

12番目のカードは「吊るされた人」です。殉教者、刑死人とも云います。関連するカラーはダークバイオレット。パワーストーンはマラカイトです。星座では「うお座」に対応します。ヘブライ文字では「ラメド」です。
吊るされた人」の人物は、絞首台のような生木のT字から逆さ吊りされています。彼の腕は、背中で組まれ、頭と共に逆三角形を作っています。また足は数字の「4」のように組まれています。吊るされた人物の表情には苦しみが見えません。
逆さ吊りの状態は、宗教的なイメージが強いと言えます。宗教の参入儀式(イニシエーション)を暗示しています。試されること、試練を象徴しています。
輝く後光とT字の十字は崇高な精神。神性を示すオーラが後光です。さらに神聖なる十字がそれを証明しています。
T字の生木を見てください。この木は枯れていません。新緑の葉が生えています。彼の行為が、やがて再生・救われることを象徴しています。

赤と青の服では、内的な葛藤を象徴します。水のような柔軟性と、自分を曲げたくないということの表れです。自己犠牲・忍耐(曲げたくない)行為そのものよりも、そこに至るまでの柔軟性に焦点が当てられています。見方を変えれば、物事を手放すことで「コントロール」し、明け渡すことで「獲得」する逆説の発想を示しています。
このように見ると、「吊るされた人」は非常にミステリアスです。
このカードは「手放す」「明け渡す」ことで、自己をコントロールし高見に昇る逆説を示しています。自己犠牲や忍耐とも読めます。また、彼は縛られた状態ですから、動きが取れません。動こうともしていません。つまり停止することで何かを得ることを表しています。
正位置の意味
1.身動きが取れない、どうしようも無い状態。困難とか束縛、逮捕・拘束を暗示します。入院や不自由になることもイメージできるでしょう。
2.服従。事故を抑える。忍耐。ひたすら時を待つ。苦労する暗示。
3.厳しい状況。ハードトレーニング
4.実行。達成。
5.自己犠牲。自己を捨てて助かる道を求める。最悪の状況の中で脱出方法を考える。

逆位置の意味
1.困難な状況から抜け出す。希望の光が見える。苦労の心配がない。
2.解放される。最悪の事態は去る。苦しい状況でも心は救われる。こだわりを捨てる。ぐちや弱音を吐かない。
3.役に立たない犠牲
4.最小の損失で済む。小さな被害で済む。欲張らないのが好結果を生む。余計な事は捨てる。
「吊るされた人」はまさしく2本の木の間に足を縄で結ばれ、逆さ吊りになっています。足は右足だけが結ばれ、左足は右足に交差することで、数字の4を表しています。「4」は4大元素の「火=剣」「水=聖杯」「風=ワンド」「土=金貨(ペンタクル)」を表わしているようです。
まさしく図柄に表現された如く「不自由」な状況を表します。その意味から拘束・束縛の意味に派生します。拘束・束縛はこれからご説明する「悪魔」のカードと類似していますが、「悪魔」はどちらかと言うと精神的な束縛で、他人によって自由が利かないことを意味し、この「吊るされた人」は周囲の状況そのものが束縛された状態であることを意味します。
しかし、この「吊るされた人」の「不自由さ」「束縛」状態は、15番目の「悪魔」の束縛とは異なります。
自らが内面に目を向けるために、敢えて動かない、という積極性・プラス志向が感じられます。
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2008年07月07日
「正義」の想いは公正なること

「正義」のカードは「女教皇」の図柄に似ていませんか?正義の人物は、2本の柱の前に座しています。柱の間には、幕が張られています。お堅いイメージで、厳粛なる公正さ、均衡さ、バランスの表現しているようです。
剣を真っ直ぐ垂直に突き立てています。剣は思考の象徴。その判断には一寸の狂いも生じない厳正さを表しています。冷酷で機械的に判断を下す感じです。
天秤はある一定の基準を元にした均衡を意味します。日常の生活では「法律」を暗示しています。
「正義」に描かれている人物は、正に「正義」という抽象的な概念のイメージ化したものです。このカードは、人生とは公正で理に適ったものであること、すなわち、物事には「原因」と「結果」があることを示しています。
公正さは要するに「正義」そのものを示します。誠実で、平等であることを求めています。天秤に示されている「法的」な均衡状態は、問題の調停や責任の所在を明らかにすることを表します。

「正義」は正当性、法に則った公正な考え・判断。それに基づいた均衡・バランスを表すカードと言えます。
正位置の意味
1.正義を貫く。正義を求める。公正さ。偏らない。不正や不公平さを嫌う。
2.バランスの取れた状態。無理をしない。バランスを取ってやっていく。
3.偏らない交際。深入りを避ける穏やかな交際。
4.裁判。法律問題。法の裁き。家庭裁判所での調停。
5.2つの仕事を掛け持ちでやっていく。分割・分散。
逆位置の意味
1.公正さを欠く。兼務が難しくなる。1つの仕事や趣味にのめり込む。
2.多忙な状態。ハードワーク。仕事が忙しくて恋愛ができない。仕事や家庭がなおざりになる。迷い。錯覚。
3.えこひいき。偏った交際。冷静さを欠く恋愛。釣り合いのとれない恋愛。
4.裁判でも幸運。

2008年07月06日
「運命の輪」は変化の暗示?

「運命の輪」は単に「運命」と呼ばれることもありますし、「幸運」という名もあります。関連するカラーは白です。パワーストーンはウラニウムで、占星学上では天王星を指します。ヘブライ文字では「ヨッド」です。
正位置の意味
1.幸運の訪れ。良い時期(タイミング)。運が向いてくる。良い方向への状況変化。
2.新しい変化。思いがけない出来事。運命的なめぐり合わせ。
3.良い出会い。偶然の出会い。恋愛の好転。結婚生活や家庭内の状況の好転。
4.栄転。良い職場への移動。希望が叶う。
5.宿命。因縁。カルマ。報い。
2 逆位置の意味

1.束の間のチャンス。わずかな幸運。短期間の幸運。
2.幸運を過信する。油断。チャンスを見逃す。
3.不運。よくない結果。中止や中断。
4.反抗。素直になれない。批判的。疑う。
5.方向転換ができない。計画倒れ。妨害。遅延。反対にぶつかる。
6.くされ縁。悪習慣やよくない環境から抜け出せない。
7.悪い因縁。前世の報い。過去の行いが祟る。
「運命の輪」は、その名の通り「輪」のような絵が描かれています。その輪は回転しているようです。輪の上のほうにはスフィンクスがいて、悪魔や獣が左右で振り落とされないようにしがみついて、輪の回転を止めようとしています。スフィンクスの手には剣が握られています。
このスフィンクスは幸運のタイミングを象徴しています。握られた剣は未来を切り開くかのようです。悪魔や獣は、その運命の回転をなんとか妨害しようとしています。
「運命の輪」は正位置はまさしく幸運を指し、良い方向への変化を表します。逆位置は、その幸運の期間や量が少なく、変化できないことを表すと覚えてください。
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2008年07月05日
「隠者」は孤独?

雪の積もった山頂に1人の隠者が立っています。下を見下ろし、道をランタンで照らしています。このカードは「愚者」と似ています。絵柄の全体的な雰囲気は対照的で違いますが、これから旅に出るという見方では同じ意味があります。
地にしっかりと足を付けている・・「愚者」では今にも歩き出しそうな絵柄ですが、この「隠者」では大地にしっかりと立っています。安定感や落着きが顕わています。
ランタンの火は「六芒星」を象徴しています。人間の可能性、完成度の高い物事を表しています。また「火を灯す」行為は、4大元素を操る意味もあります。内的な統合によって願いを叶え、周囲に影響力を示す象徴です。
「愚者」では上を見ていました。この「隠者」では「下」を見ています。現実的な、実際的な物事の判断を象徴しています。夢を見るのではなく、経験に照らし合わせた現実的な態度が伺えます。

隠者のカードのイメージからも判るように、「孤独」なイメージがあります。孤独は世間から身を引き、じっくりと1人になって考えることです。外に向かうのではなく、内側に向かうカードと言えましょう。心の内側に目を向けるとは、自己探求に他なりません。彼には経験から得た知識があります。その知識で導きを与えることが可能なのです。
正位置の意味
1.思慮分別のある態度。自制心・慎重さ
2.孤独。俗っぽさを嫌う変わり者。風変りな生活。逃避。世間に背を向ける。
3.山奥や人里離れた土地や田舎。
4.研究。独学。真理の探究。
5.仕事につかない。1人暮らし。
6.このカードを人物としてもた場合は、老人、変わり者、学者、祖父や祖母を表します。

1.未熟。嫌われる。常識に欠ける。心が狭い
2.つまらない学問や趣味。役に立たない知識。役にたたない学歴や研究。
3.社会になじめない。孤立。変化に乏しい。閉鎖的。自閉症。
4.人物の場合は、へんくつな人物。扱いにくい老人。1人暮らしの中年以上。世間から見放された人物。
「隠者」のカードは、正逆ともに「孤独」や「孤立」を表します。カードは、老人が黒っぽいマントのような服を着て、左手には杖(杖は賢者の印)、右手にはランプを持っています。でもそのランプは遠くを照らさずに足元だけを照らしています。大抵は左側を向いていますが、隠者は左側・・すなわち過去や自分の中を見ています。
人物の場合はどちらも「老人」を指します。逆位置の場合はその老人が「賢く」なく、「偏屈」になります。基本的には孤独で世俗を離れ、思慮分別を表すのがこのカードの特長です。
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2008年07月04日
「力」のチカラは心のチカラ

勇気・女力士・ヘラクレスという別名もあります。関連するカラーは玉虫色(虹のような色です)、パワーストーンはキャッツアイを示します。占星学では海王星を指し、ヘブライ文字では「カフ」を示します。
正位置の意味
1.力強さ、たくましさ。勇気。敵に打ち勝つ。ひるまい。決行する。
2.不可能を可能にする。困難を突破する。大きな力の発揮。犠牲的な行為。
3.記録の更新。スポーツや武術。登山や冒険的な行為。
4.反対を押し切って計画を進める。無謀だがやってみる価値がある。結婚への強行突破。上京する。独立。
5.災いを断つ。こらしめる。実力行使。何か手を打つべき時を示す。
逆位置の意味

1.力不足。弱気になる。敵に負ける。いざという時に憶病になる。予想以上に強い敵の力。理想通りにはいかない。
2.解決できない。失敗。準備不足。説得力がない。口先だけで役に立たない。
3.常識に負ける。自信がない。競技の放棄。途中で降りる。
4.力の乱用。暴力。圧制。横暴。独裁。損失。
「力」のカードはまさしくそのもの「力」です。「力」の量があることを意味します。逆位置では「力」が不足しているか、もしくは力を使う方向が間違っていることを意味しています。
カードは女性が出ています。女性の頭上には無限マークが付いており、可能性の大きさを示しています。女性は百十の王であるライオンを両手でその口を押さえています。ライオンという力の象徴を力で抑えているわけです。力が足りなかったり、力をライオンの口(方向)に向けてなければ、がぶっと噛まれてしまいます。
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2008年07月03日
「戦車」はまっすぐに突き進むだけが能ではない

「6」番目の「恋人」では、中央の男性が2人の女性を選択・・迷っている絵柄でしたが、この「戦車」では、2人の女性が2頭の馬に変化しています。
「恋人」のカードでは2人の女性・・精神的なもの(内面)と現実的なもの(外面)の選択を表しましたが、それは、どちらかを選択すると残った方に悩まされることも同時に意味します。心の内部にしこりが残るような感じです。
「7」では「発展する運動力」を表します。休むことなく前進するか、もしくは後退するかな1箇所にじっとしていない性格を持っています。
そして「7」であるところの「戦車」のカードでは、2つの方向性・・リリス的な「内面や精神面」とイブ的な「外交面・物質面」・・を操って疾走するイメージです。
両方性格の馬をコントロールすることができれば、馬は操縦者の意思通りにまっすぐに進むでしょう。でもそのバランスがくずれると、速度が極端に落ちたり、方向が定まらず間違った道に行くかもしれません。
精神的なものと実質的なものの二律背反のような葛藤の中で、「戦車」のカードは疾走することを意味しています。

正位置の意味
1.前進。勝利。力強い行動力。
2.移動。非常に速い行動や物事の流れ
3.スポーツ・バイク・自動車・航空機・列車など乗り物全般
4.人物としてみた場合は、若者。行動的な男性。兄。
5.礼儀。たしなみ。
逆位置の意味
1.トラブル。乱暴。軽率な行動。力で解決をはかる。暴力的な言動。非行やつっぱり。
2.車など乗り物の事故。危険。無免許運転あるいは免停。
3.ライバルに負ける。良くない結果。後味の悪い勝利。不確実な勝利。
4.空威張り、いくじなし。家庭内暴力
5.人物としてみた場合は、乱暴な若者。非行少年。チンピラ。短気な若者。

逆位置ではその速さは変わりません。やはり速いわけです。しかし方向性が間違っています。早ければ早いほど、間違った方向に進むとよりゴールから遠ざかるものです。この辺を把握しておけば大丈夫です。
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2008年07月02日
「恋人」は恋の成就意外にも選択の意味があります。

その他の名称として、「2つの進路」「エルメス」「エロス」があり、関連するカラーはイエロー、パワーストーンはローズクオーツを指します。占星学では金星で、星座は牡牛座の意味があります。ヘブライ文字との関連性は、「ヴァウ」を指しています。
「恋人」のカードは大抵は、中央に男が1人立っています。その両脇に女性が2人に挟まれている状態です。太陽が中央に上っており、エロスがどの女性を選ぶ矢を放つか、その瞬間をとらえています。
このように正位置では恋愛の成功と、2つの道のどちらかを選択する意味です。逆位置は恋愛の失敗、もしくは堕落した恋と覚えると良いでしょう。

上空の天使の元に裸の男女が立っている絵柄です。旧約聖書のアダムとイブを思い出します。
この「恋人」は比較的わかりやすいと思います。タイトルも「恋人」ですので、男女の結びつきをイメージできます。
裸の人物には、肉体という入れ物の中にある「精神」「魂」「霊性」そのものを表現しています。
「恋人」のカードは、超意識に接触するためには、自我(男性)が潜在意識(女性)を通じる事によって達成される調和やハーモニーを表してます。
その線上には、男女の恋もありますし、快楽や開放感も意味しています。
カモワン版(マルセイユ)タロットの「恋人」は、ウエェイト版と異なり、天上にはエロス(キューピッド)が男性に矢を射ようとしています。中央の男性は2人の女性に囲まれています。視線は左の女性に注がれていますが、手は右の女性に触れています。
この絵柄から、男性は2人の女性のどちらを選択するか「迷い」が伺えます。
「恋人」には調和・ハーモニー・和合の他に、「選択」という意味もあることがわかります。
この「選択」は人間間の選択だけではありません。仕事や進路など、2つの道のうち1つを選ぶことを意味しています。
快楽や開放感は、否定的な意味では「堕落」「裏切り」「惰性に流される」となるでしょう。

正位置の意味
1.文字通り恋愛、異性を愛する。激しい恋。両想い。発展する恋。告白や、贈り物の成功を表します。
2.セックス。誘惑。仲の良い2人。相性の一致。
3.楽しいひと時。よく遊ぶ。青春をエンジョイしているイメージがあります。
4.2つの未知のどちらを選ぶべきか?将来の問題について選択を迫られrます。恋愛か見合で結婚するか?
5.創造。宇宙の神。自由。
逆位置の意味
1.遊び過ぎ。つまらない遊びに熱中し、浪費が目立つ。好きなことがなかなかできない状態。
2.不自然な恋愛関係。飽きてきた恋。我ままの目立つ恋。冷めてきた情熱。セックスのみに溺れる。世俗的な愛。
3.悪い誘惑。不倫。つまらぬ相手と交際する。ジェラシー。真剣ではない仲。
4.だらける。薄れる友情。派手な私生活。
5.不似合いな職業や生活。身分不相応な職業を望む。タレントなど脚光を浴びるような職業を望む。
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2008年06月28日
「皇帝」は組織を作るリーダーを意味します

皇帝のその他の名称は、「オシリス」「ジプシーの王」という呼び方もあります。関連するカラーはダークレッド。パワーストーンはトパーズが該当します。占星学では蠍座を示し、ヘブライ文字との関連では「ダルト」を指します。
四番のカードの意味から、四角形を表し、惑星では木星を指します。
正位置の意味
1.支配。野心。たくましさや行動力を表します。行動することで結果を得る、目的を達成する、意味もあります。
2.独立。意思を通す。責任を全うする。権威や保護。
3.男性としては、中年の男性で男らしい人物。父親。教師。社長などの職場の管理者。サークルや部のリーダーやキャプテン、またはコーチ。夫、既婚の男性を示します。
4.仕事好き。エネルギッシュ。適切なアドバイスや行動。
逆位置の意味
1.独断的で強すぎる野心。危険なことに手を出す。やることが裏目に出る。
2.平凡。人に支配される。親に頭が上がらない。行動力が不足している。
3.家出。稼業を継がない。親や兄弟と対立する。役立たない保護者を表します。
4.独立や転職の失敗。降格人事や左遷、仕事の失敗。ギャンブルによる損失。
5.男性の場合は、中年の男性。離婚経験のある男、あるいは妻子と別居中。年齢に達しているのに1人前になれない不甲斐無い男。あるいはワンマンすぎる男。

「皇帝」のイメージはある程度年齢がいって経験豊富で、頼れる男性を示します。そのイメージから支配や独立、行動力が暗示されます。5番目のカードは法王なのですが、法王には行動力はありません。また逆位置では、不甲斐無さや半人前と覚えてください。
皇帝はキューブ上の四角い箱に座っています。右手には普通は剣を持ち、盾をそばに置いて描かれます。足は「4」のように組まれています。また大抵は正面を向いておらず、斜め・横を向いています。

「皇帝」のカードは、その本質を絵柄によく表しています。厚い石板でできた玉座に威厳ある姿で腰を降ろしています。真っ直ぐに視線を向け、支配者たる権限を持っていることを象徴しています。赤い装束は勇気・闘志・意欲に溢れている象徴で、行動力・情熱に焦点が当たっています。目的に向かって前進する意味があります。四角の玉座は、物質や世俗的なものを象徴しえちます。右手に持ったアンク十字には、金星のマークにもあたり、生産性を示しています。ただ女帝の「生産性」とは異なり、能動的・男性的な生産性です。自立・独立・統率・リーダーシップという意味です。
羊の頭の形をした飾りは、白羊宮の特徴である「負けず嫌い」「意地っ張り」「我が強い」意味を暗示しています。この人物の性格を羊の頭飾りで示しているようです。
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このように、「皇帝」のカードには、男性的な力・男性原理を表しています。また何かを建築する、物事を達成させたり確立させる力を示しています。
2008年06月27日
「女帝」は自然を愛する母性愛

その他の名称としては「イシス」「イブ」「ヴィーナス」 関連するカラーはライト・イエローです。
パワーストーンではダイヤモンドを現わします。占星学では天秤座で、ヘブライ文字では「ギメル」を象徴します。
惑星ではヴィーナスの示すとおり「金星」を示し、三番目のカードから数字の「3」や三角形を表します。
正位置の意味
1.穏やかさ。やすらぎや円満。収穫や実りなど恵まれた環境を表します。
2.美しさ。芸術など良い趣味、良い環境、良い生活。恵まれた親元。
3.結婚。円満な家庭。妊娠や出産。帰郷。親元で暮らすことから同居結婚も暗示します。
4.女性を示す場合は、既婚の女性。妊婦。結婚が一番近い女性。愛くるしく魅力的な女性。音楽や美しいものを好む。職業ではデザイナー・美容師・マヌカン・音楽家・タレント・モデル・母親・姉を示します。
5.思いやり。愛を知る。良い交際。
逆位置の場合
1.不活発や動揺。努力しても空しい収穫。生産性に欠ける。不妊や不毛。
2.遠のく結婚。進展しない恋愛。理想と違う結婚やバランスの取れない不釣り合いな結婚。
3.郷里を離れる。片親。兄弟・家族との縁が薄れる。不満足な生活、良くない環境。もしくは金銭的に欠乏を表します。
4.女性の場合は、未亡人。幼い妻。貞淑でない(妻の自覚のない)女。浪費家や派手好き。再婚者。水商売。
5.流産。多産。夫婦の不和。好まない妊娠。
6.同棲。遊び。真剣さに欠ける結婚の約束。
7.契約上では幸運が訪れます。

女帝のカードはデザインはいろいろありますが、基本はキューブ体(四角)、あるいは女王の椅子に座り、左手には棒を持っています。右手もしくは自分のそばに十字の盾を持っているのが一般的です。
また彼女の衣服には、ザクロが描かれていますが、これは女性器の象徴です。女性性を示しています。この模様は「女教皇」では背景に付いていたものと同一です。「女帝」ではその象徴を身に付けていることから、より女らしさを表しています。
髪には放射エネルギーを象徴するギンバイカの花輪を結んでいます。また12個の星の付いた王冠を被っていますが、純粋さ・インスピレーションの豊かさを示しています。
ふくよかで、あたかも妊娠しているような絵柄は、女性の本質である「受胎」「実り」を象徴しています。
このように「女帝」には、「実り」「豊かさ」「感覚的・受動的」「自然」を表すカードと読むことができそうです。
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