2009年04月15日
「ヘキサグラム」法のリーディング事例
「ヘキサグラム」は基本的に、「相談者(質問者)がある程度、問題解決のためにアクションを起こせる」ことが前提のスプレッドです。
ここでは、重要なカード(キーカード)は何か?という視点で観てみましょう。
私がこの展開でこのようなカードが出た場合、どこに注目するか?を述べたいと思います。
■リーディング事例■
質問:「これから出会う人とは、どうすればうまくいきますか?」
質問者の過去:ワンドのペイジ
質問者の現在:愚者
質問者の未来:カップの6
対策:カップのキングとカップのクイーン
周囲の状況の過去:ワンドの6
周囲の状況の現在:世界
周囲の状況の未来:審判
質問者の気持ちの過去:ワンドのキング
質問者の気持ちの現在:女帝
質問者の気持ちの未来:ソードのナイト
最終結果:コインの6 逆位置
まず「最終結果」のペンタクル6逆位置です。一枚だけ「逆位置」であることが注目点です。
次に「大アルカナ」ですが・・重要視すべきは、周囲の状況の未来に出た「審判」でしょう。
対策にダブルカップコートが出ているのもポイントです。
「過去」(質問者の過去と質問者の気持ち過去)にもダブルワンドコートですね。
では・・
「最終結果」のペンタクル6Rは、「運勢」を述べているのではありません。
あくまでも相談者は「解決策(どうすればうまくいきますか?)」を知りたいのですから、当然、最終結果は「アドバイスの本質」が来るでしょう。
「ペンタクル6R」はメッセージや感情など様々な要素の不公平感を示すカードですよね。
つまり、いかに相手と一対一の。平等な関係が構築できるか?が重要なのでしょう。
では、「対策」はどう読むのか?です。
「対策」の2枚は「結論」を補助していると考えましょう。
ダブルカップですから、「感情」「情愛」なものが必要なのでしょうね。
キングとクイーンのカップルが出ていますから、特に注目です。
相手をいかに受け入れることができるかがテーマなのでしょう。
特に「否定」は厳禁です。たとえ、彼の考え方に賛成できなくても自分の我を通してはいけませんよね。あくまでも寛大で優しい・・思いやりのある姿勢が必要なのでしょう。
ということは・・メッセージも攻撃的なものはいけませんよね。柔らかいメッセージ・・直球ではなく、変化球のメッセージでしょう。
「過去」のポジションは後述します。
周囲の状況は「相手」と判断すれば、「審判」が出ていることから、天の啓示・・かなりスピリチュアルな感じがしますね。
相手側が彼女(友人)に対して、閃きに似たような感覚があるのでしょう。
相手の目をよく観ることが大切です。目は口ほどにものを言いますから、彼の心を判断するには瞳に焦点を当てて見ると良いと思います。
さて、「過去」のポジションとは何を指すのでしょう?
「過去」の状況を示すとは限りません。むしろ事件の「原因」「発端」を指す場合が多いのではないでしょうか?
同時に「現在」のポジションは、現時点の障害を指す場合が多いでしょう。
相談者本人に「ワンドのペイジ」ですから、あまり自分を卑下しないことですね。
自分に自信がないことで委縮してしまわないようにしましょう。
思い切ったメッセージや行動・・サプライズは大切です。
参考までに・・
一般的なポジションの強弱についてです。
ヘキサグラムにしろ、ケルト十字にしろ、ポジション毎に強弱をつけていかなければなかなか読み切れません。
「最終結果」は重要なポジションです。ただ、この「最終結果」は複数のカードの影響を受けての結論として読む必要があります。
ですから、特に「未来」は重要です。「未来」は漠然とした未来の状況を示すのではなく、ヘキサグラムの場合は「可能性」と読みます。あくまでも相談者が的確な行動を実行した場合での可能性です。
別の視点から・・
相談者の質問に焦点を当ててみましょう。
相談者の質問では「これから出会う人との上手くいく方法」を訪ねているわけですよね。
ですから、「結論」は「どのようにすれば恋愛がうまくいくか」という解決策が結論となるはずです。
ヘキサグラムも他のスプレッドも凝り固まったものではありません。
リーダーは相談に応じてカスタマイズして構いません。
リーディングの際に大切なのは、「質問の意図をしっかりと把握する」「適切なスプレッドを選択する」「重要なポジションやキーカードに着目する」ことに注意してください。
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