2009年04月17日

「3cards Spread」のリーディング事例

実際のリーディング事例をご紹介しましょう。
「相談者の仕事はどうなるか?」という質問です。
ここでは基本的な「3cards Spread」を使ってみます。


過去 皇帝 正位置

現在 ワンドのクイーン 逆位置

未来 愚者 逆位置
が出たとしましょう。



タロットを読む時に注意すべき点の一つとして、全体を俯瞰しないで一枚づつ読んでしまうことがあります。
カードの枚数が増えると確かにリーディングはより難しくなります。
大きな森を把握するには、一本の木だけに着目しても全体像が捉えられず、結局、どんな森かがわからなくなるのと一緒です。
展開されたタロットを全体像として観るには・・(フルセットで実占した場合で述べたいと思います)

●全体の雰囲気を掴む・・明るい・暗い・冷たい・温かい・きれい・・などリーダーが直感的に感じた印象は重要です。
●「大アルカナ」に着目する・・仮に10枚引きで実占した場合に一枚だけが「大アルカナ」ならば、そのポジションに焦点を当てて読みます。
●「同じスートが出ていないか」・・カップがやたら多ければ、感情や感受性・愛情関係に焦点が当たるはずです。
●「同じ数字がでていないか」・・違うスートでも同じ数字が出ている場合は注意です。
●「コートカード」「エースカード」に着目する・・仮にエースが出ていたなら、その属性の根源的なものがテーマになるでしょう。また「コートカード」は人物だけとは限りません。質問者の状態・状況などを暗示しますので要注意です。
●「逆位置に着目する」・・逆位置を採用しなくても構いませんが、一枚だけが逆位置ならば、その逆位置にはなんらかのサインがあると考えていいでしょう。
●重要なポジションに着目する・・ケルト十字ならば、結論のポジションと近い未来のポジションは重要です。またキーカードやワイルドカード(「9」のポジションをワイルドカードと言います)も重点的に読むべきでしょう。



要はメリハリをつけて読むことです。そのメリハリの着目点は、リーダーの自由裁量です。仮にエースカードが出ていても、自分としてはポジションを強く読むべきだと判断したならば、その意志に従ってください。

さて・・「私の仕事は、どうなっていきますか?」
という質問で、過去 皇帝 正位置・現在 ワンドのクイーン 逆位置・未来 愚者 逆位置が出たわけです。
質問内容が抽象的なので、具体的に捉える事も必要です。

たとえば、「私が仕事に打ち込んでいるのだが、競合他社が台頭して、売上が下がってしまった。なんとか売上を回復するにはどうすべきか?」というような質問です。
「成功」という言葉はビックワード(抽象語)の筆頭ですが、人によって「成功」の定義が違いますよね。
つまり、あなたの「どうなる?」という定義を明確にすべきでしょう。

とりあえず、上記のカードを自分なりに読んでみましょう。
過去は、単に「過去」という時間の位置を読むものと捉えません。過去は「問題」「原因」と捉えても良いでしょう。
過去に「皇帝」が出ているのですから、「動こうとしても一歩踏み出せなかった」「現状に甘んじてしまった」「自分のルールに縛られて柔軟性が欠けてしまった」と読みます。
つまり、環境に変化に頭を柔らかく、フットワークも軽やかに対応していくことが無かったことが原因なのでしょう。


現在の「ワンドのクイーンR」です。
「ワンドのクイーン」はそもそも自信に満ちたカードです。自信があるとは、言い変えれば「魅力的」とも連想できます。
逆位置はそのエネルギーが減少している、とこの場合は読んでいいのではないでしょうか?

自信があったのに今はそれが薄れている・・自分の店の魅力が落ちた・・・
その原因は、過去のポジションの「皇帝」です。
現在のポジションは、現時点での状況も示しますが、むしろ解決策と捉えてもいいでしょう。
と言うことは・・顧客の心を動かすには何をすればいいのか?自分の自信を取り戻すには、具体的に何をすればいいのか?という視点になります。
「ワンドのクイーン」自体が、誠実さを示しますから、「顧客に誠実になる」と言うことでしょう。
例えば、お礼状を手書きだ書く・・「ありがとうございました」「いらっしゃいませ」という決まり文句にひと工夫入れる・・顧客の困っていることを解決できるような提案型店舗にする・・と様々なアイディアが浮かびます。
同時に「ワンドのクイーン」は快活なカードですよね。「笑顔」が足りないのでは?と思ってみましょう。



未来は結論を示しますが、ここでは「愚者 逆位置」が出ています。
このまま手をこまねいて何もしなければ、「愚者 逆位置」のような未来が待っている、という暗示です。

「愚者R」は進むべき方向が違う・・もしくはエネルギーのかける対象が違うために失敗するのですから、やはり、現状の分析をして、何がどのように悪化したのかという問題分析をした上で、上記のようなアドバイスを具体的に(愚者は短絡的に無計画なために失敗するという象徴でもありますから)、行動を落とし込むことで問題解決が図られるのでしょう。

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