2008年07月17日
「月」は不安と心配の暗示
「月」は不安・不誠実を象徴しています。また神秘的なイメージもあり、サイキックインスピレーションの強いカードです。 また逆位置に出ると回復・誠実と良い意味に変化するのでわかりやすいカードと言えます。
「月」のカードは同じ天体を扱った「星」や「太陽」と比べると、暗く神秘的なイメージを抱きます。一匹の犬と一匹の狼が月に向かって吠えています。前面に見える「池」は「節制」や「星」に出てきた池に似ています。池からはザリガニが這い出して来て、月へと向かう道に向かっているようです。
月は太陽と重なっています。太陽の負の部分に焦点が当たっていることを象徴しています。パーソナリティに影響する個人の影、本能的な側面、見えない事柄を暗示しています。 2つの門柱は、まさに「死神」で出てきた門柱。その間に曲がりくねった道が果てしなく続いています。月明かりを頼りにその道を歩くのは、かなり不安でしょう。
ザリガニが見えますが、これは水辺の甲殻類は「月」の象徴。 (ちなみにスカラベは陸の甲殻類なので「太陽」の象徴。 )犬や狼は「死」の象徴。天空を仰いでいるので、月に向かって死者の魂を送ることを告げているような暗いイメージ。獣は本能も表し、本能が危険を察知しているような疑心暗鬼な状態を表しています。 月から出ている光の粒は神聖なるものの象徴。光の粒は下方に落ちていく様子で、獣性を示しています。また月から出ている光は全方向に上下左右のバランスが強調されています。全方向性とは、直感・感情・思考・感覚全てを意味し、無意識と意識の双方に焦点を当てることを教えています。 池は深淵なる無意識の世界。ザリガニが這い上がってくるのは、自己の内在している不安・恐怖心が湧きあがってくる象徴です。

「月」のカードは、こうした無意識や死に対する漠然とした恐れを象徴しています。意識と無意識の迎合から考えると、ファンタジー的な世界とも言えるでしょう。想像力が掻き立てられます。でも現実の世界とは異なる想像の世界では、自分の立っている位置もわからず不安になってしまいます。この不安な感情は、自分の立っている位置がわからない、見えない・・ことから起因しています。つまり、漠然とした戸惑いも暗示するでしょう。方向性や目的を見失うような混乱した状態も示しているようです。
<正位置の意味>
不安 神秘的 直観 霊感 中傷 隠れた敵 詐欺 危険 幻想
●他人もしくは自分に騙される・・誰かの嘘の犠牲、自分に嘘をつく あなたはどんなに真実を知りたくても、重要な事柄のいくつかは隠れたままでわからない。
◆恋愛では、「どちらの相手も選べない」「縁談は流れる」「優柔不断で何にも返事ができない」と読みます。
◆ビジネス・学問では、「目標が定まらない」「人の目が気になるため何もはかどらない」「中だるみ」と、達成やゴールへの執着が薄れ集中力が無くなることを意味します。
<逆位置の意味>
回復 誤解が解ける 良い変化 迷いが消える
●混乱や自分に嘘をつく状況から愛する気持ちや慈しみが自然に表に出てくる。
◆恋愛では、迷いが晴れて、今、決めなくても良いという度胸がつく。 相手のいい加減さ・嘘に気がつくことで不安から抜け出せる暗示です。
◆ビジネス・学問では、「危うく助かる」「ギリギリで良い決断ができ、良い結果に恵まれる」「今は迷いの時期なので動くよりも待つこと」と危なっかしいですがなんとかなります。
「月」のカードの一般的な絵柄では、中央の空に怪しく光る月が昇っています。そこに2匹のオオカミが吠えており、水辺にはザリガニが、尾を水に浸して身体を地上にあげて月を見上げています。 2匹のオオカミ(犬)は理性的(精神的)な面と肉体的(物質的)な面、あるいは内面と外面を暗示しています。ザリガニは「星」のカードからの流れで、「星」の光を受けて呼応するが如く、未知の力を現実の生活に取り入れようとする意思を暗示しています。
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